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マイクロソフトがVistaの最新状況を説明、「デバイスの互換性はXPを超えた」


業務執行役員 Windows本部長のジェイ・ジェイミソン氏
 マイクロソフト株式会社は6月18日、Windows Vistaに関する記者説明会を開催。業務執行役員 Windows本部長のジェイ・ジェイミソン氏が最新状況について説明するとともに、ハードウェア関連技術のデモが実演された。

 ジェイミソン氏はまず、Windows Vistaへの認知度や期待感が向上している点に触れ、Windows Vistaビジネスが順調であると語った。それを裏付ける根拠として、「デバイスドライバにおいて、Windows XPを超える互換性を実現した」ことを示すスライドを紹介。同氏によれば、現時点で約200万のデバイスがワールドワイドでサポートされており、Windows Update経由で1万3000以上のドライバがすでに利用可能な状況だという。またアプリケーションの互換性についても、1700以上のアプリケーションがロゴを取得していることなどにも言及し、こうした状況は、同社のマーケティング活動やパートナーとの協調が順調に推移した成果だと述べた。

 Windows Vistaの最新状況としては、7月1日から提供を開始する企業向けの管理支援ツール群「Microsoft Desktop Optimization Pack 2007」を紹介した。同ツール群としては、2007年1月に、アプリケーション仮想化ソフト「SoftGrid」、プログラムの状態を把握する「Asset Inventory Service」、ポリシーや権限などを管理する「Advanced Group Policy Management」、トラブル対処・復旧ツール「Diagnostics and Recovery Toolset」の4つを発表。6月には、OSやアプリケーションのトラブルを一括分析することが可能な「System Center Desktop Error Monitoring」を発表し、計5つのソフトを提供する予定となっている。


ジェイミソン氏が、VistaはXPのデバイス互換性を超えたとアピール Microsoft Desktop Optimization Pack 2007構成内容

 一方のハードウェア関連の最新動向についても、いくつかの新技術がデモを交えて紹介された。1つ目が、HDDの動作を効率よく制御してハードウェアとしての信頼性およびパフォーマンスを向上する「Windows ReadyDrive」。2つ目が、Windows Mobileと連動してPC上のガジェットを操作する「Windows SideShow」。3つ目が、ネットワークプロジェクタをPC上からリモート操作する「Windows Rally」だ。ReadyDriveは、NEC製のデスクトップPCに搭載され発売済み。SideShowは第3四半期に、Rallyは近日の発売を予定している。


ハードウェア関連技術 ReadyDriveのデモ。PC操作中にもかかわらず、HDDのヘッドが待機状態となり、回転も止まっている 同一スペックの2台のPC。右はReadyDriveを搭載し、左は非搭載。OS起動の時間を比べると、搭載している方がパフォーマンスが向上しているのが分かる

SideShowデモの様子。PowerPointを操作するガジェットをWindows Mobile端末にインストールすると、リモコンとして利用することも可能になる Rallyデモの様子。PC上でネットワークプロジェクタを検索し、パスワードを入力 ワイヤレス接続されたネットワークプロジェクタをリモート操作することが可能になる

 ジェイミソン氏によると、Windows vistaの国内における認知度は90%で、ワールドワイドで見ても、飛び抜けて高いという。同氏は「今後1年間でさらにWindows Vistaは魅力的なものになる。90%という数字が100%に届くよう今後も努力したい」と抱負を述べた。



URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/

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  ・ マイクロソフトがWindows Server 2008の最新状況を説明、多彩な仮想化技術をアピール(2007/06/18)


( 川島 弘之 )
2007/06/18 16:45

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